平成16年度定通部門活動報告
 
 
 
 はじめに
  昭和57年に関係者の努力により高教研英語部会の中に定通部門が設置され,以来23年間その活動は途切れることなく現在まで続けられている。
  今日の定通制高校は,勤労青少年の学習の場という制度発足当時の役割に加え,不登校経験者や中途退学者,何らかの不適応要因を抱える者等の多様化した生徒の適応指導の場,あるいは,成人者を対象にした生涯学習の機会を提供する場という新たな役割を担うようになってきた。基礎学力の不足,学習意欲の欠如,著しい学力差等が,大きな課題となっている定時制高校も少なくない。また,配置されている英語担当教員が1名という学校もあり,施設設備が不足している中,孤軍奮闘する毎日を送っているという状況である。
  定通部門の活動は,このような定通制高校の英語教員が共通に抱えている悩みや問題等を率直に話し合う情報交換の場として,また直面している課題の解決に取り組むための研究協議の場として重要な役割を果たしてきた。平成16年度,県内の定時制高校は14校,通信制高校は3校で,当部門はその17校の英語担当教員によって構成されている。以下今年度の活動を報告する。
 
 
 幹 事 会
(1)平成16年度定通部門 部門長及び地区幹事名簿
  所     属 氏     名
部 門 長  岡山市立岡山後楽館高等学校 松 下   晶 子
地区幹事 岡山県立烏城高等学校 藤 井   一 成
 岡山市立岡山後楽館高等学校 中 原   圭 子
 倉敷市立工業高等学校 宮 地   伸 幸
 倉敷市立倉敷翔南高等学校 仲 宗 根  果 奈
 井原市立高等学校 森      良  恵
 
   
 (2)幹事会 
       ○第1回  平成16年5月25日(火)  岡山市立岡山後楽館高校
          協議: 平成16年度定通部門交流会について
              : 平成16年度定通部門秋季研究協議会について
 
        ○第2回  平成16年9月27日(月)  岡山市立岡山後楽館高校
          協議: 秋季研究協議会について 
  

平成16年度定通部門交流会
 
 (1)日  時  平成16年7月6日(火) 13:30〜16:00
 (2)場  所  岡山市立岡山後楽館高校
 (3)参加者  参加者 25名 
 (4)協議題  @各校の英語教育の課題について
            −学力差のある中での指導方法,興味付けの取組等
          A観点別評価について―各科目における現状と予定
 
  英語部会長の岩ア岡山大安寺高校長のご挨拶,会場校の仁熊岡山後楽館高校長のご挨拶などに続いて,来賓紹介,参加者の自己紹介を行った。論議をより深めたいという要望から,2つのグループに分かれ,それぞれ幹事が進行と記録を担当しながら研究協議を進めた。直面している課題やその困難さは様々であっても,それらと向き合い,熱意と創意工夫を持って英語教育に取り組んでいる発言者の姿は,互いの刺激や励みとなった。音読を重視した指導,映画や歌を導入や興味付けに使った授業,英語に対するアレルギーを和らげる工夫等,授業に集中させるための実践が紹介され,活発な情報及び意見交換が行われた。指導課の白神指導主事からは,生徒に基礎基本を身に付けさせるには,生徒の興味・関心・希望を含んだ実態把握と3年後,4年後の到達目標設定が必要であること,授業を離れた学校外でも自分で学習できるような動機付けを平素から仕組んでいくことの意義等をご指導いただいた。大きな展望と小さな実践の両面からの有意なご助言を,それぞれの思いで受け止めた交流会であった。
   
 
平成16年度定通部門秋季研究協議会(第23回)
 (1)日  時   平成16年11月30日(火) 13:20〜16:00
 (2)場  所  高梁市立宇治高校
 (3)参加者  参加者 22名
 (4)日  程 
    @開会行事
    A公開授業                 宇治高校  
    B宇治高校及び英語科概況説明    宇治高校
    C質疑応答・研究協議
    D指導講評         岡山県教育庁指導課  指導主事  白神 敬祐 先生
    E閉会行事
 
英語部会副部会長の木口総社南高校長,会場校の中山宇治高教頭のご挨拶に続き,英語部会理事の大島烏城高校長,同じく理事の山本真備陵南高校長にもご挨拶をお願いした。奇しくも,3名の校長先生方全員が定通部門長を務められたことがあり,定通部門発足時の状況も話題にのぼり,定通の英語教育の流れの一端を伺うことができた。
開会行事の後,田辺教諭による公開授業が行われた。いろいろな工夫を凝らした活動を効果的に構成し,生徒の気持ちを惹きつけて放さないテンポの良い楽しい授業であった。生徒の活動に対して,随所にそれを褒め励ます先生の応答があり,生徒一人ひとりの特徴や発達段階・能力をしっかり把握されていること,生徒との信頼関係の深さに驚かされた。
その後,中山教頭により,学校を挙げて取り組まれているプロジェクトの説明が行われた。生徒一人ひとりの発達段階を割り出し,その支援方法の検討が行われていることや,学校全体の目指す方向に諸々の活動が有機的に結びつけられ,生徒を中心に据えた学校改革が着実に進められていることを知った。
白神指導主事の講評は,我々定通教員の背中を後押ししてくださる温かく心強いもので,生徒に小さな成功体験,小さな成就感を積み重ねていかせることの大切さを改めて教えていただいた。
   
 
 平成16年度 岡山県高等学校教育研究会英語部会定通部門 細則
 
 (名称)
 第1条 本部門は,「岡山県高等学校教育研究会英語部会定通部門」と称する。
 (目的)
 第2条 本部門は,岡山県の定時制・通信制における英語教育に関する諸課題について研究し,
 あわせて教員相互の情報交換の場とする。
 (事業)
 第3条 本部門は,年一回研究会を開催し,その成果を交流する。
 (構成)
 第4条 本部門は,岡山県の定時制・通信制高等学校で英語教育に従事する教員で構成する。
 (役員およびブロック組織)
 第5条 1 本部門には,次の役員を置く。
       部門代表理事  1名(定通部門長がこれを兼ねる)
       幹      事  4名(各ブロックより1名を選出する)
                  ただし,必要に応じて加減することができる。
       事   務  局   原則として部門代表理事の在籍校に置く。
      2 ブロックは地区別に次に掲げるように分け,研究会は持ち回りとする。
岡山・旭東 烏城,岡山後楽館,片上,岡山操山(通),理大附属(通)
倉敷・玉島 精思,倉敷市立工,市立玉島
備西・備北・美作 井原市立,真備陵南,松山,宇治,美作(通)
備南・児島 玉野備南,市立児島,児島第一,倉敷翔南
 
   
 研究会開催校及びそのローテーションと事務担当校
 開催年度  開催地区 開催校  事務担当校
 第 1回(昭和57年度)  岡山西 市立岡山商業 児島第一 
 第 2回(昭和58年度)  倉敷 市立玉島
 第 3回(昭和59年度)  備西,備北 箭田 倉敷市立工業
 第 4回(昭和60年度)  備南・児島 児島第一 市立備南
 第 5回(昭和61年度)  岡山東 岡山操山(通) 烏城 
 第 6回(昭和62年度)  岡山 烏城
 第 7回(昭和63年度)  倉敷 市立玉島 箭田 
 第 8回(平成 元年度)  備西・備北 箭田
 第 9回(平成 2年度)  備南・児島 南海
 第10回(平成 3年度)  岡山 市立岡山工業 南海 
 第11回(平成 4年度)  倉敷 倉敷市立工業
 第12回(平成 5年度)  備西・備北 真備陵南
 第13回(平成 6年度)  備南・児島 市立児島
 第14回(平成 7年度)  岡山 岡山女子 市立松山 
 第15回(平成 8年度)  倉敷・玉島 市立玉島
 第16回(平成 9年度)  備西・備北 井原市立 精思
 第17回(平成10年度)  備南・児島 備南 市立宇治
 第18回(平成11年度)  岡山・旭東 烏城 市立玉島 
 第19回(平成12年度)  倉敷・玉島 精思
 第20回(平成13年度)  備西・備北 真備陵南 精思 
 第21回(平成14年度)  岡山・旭東 岡山後楽館
 第22回(平成15年度)  倉敷・玉島 倉敷市立工業 烏城
 第23回(平成16年度)  備西・備北 市立宇治 岡山後楽館
 第24回(平成17年度)  備南・児島 倉敷翔南  
 第25回(平成18年度)  岡山・旭東 市立片上  
 第26回(平成19年度)  倉敷・玉島 市立玉島  
 第27回(平成20年度)  備西・備北 市 立 松 山  
 第28回(平成21年度)  備南・児島 玉野備南  
 第29回(平成22年度)  岡山・旭東 烏城  
                               
  *制度,学科改編,統廃合により,一部改定の可能性がある
  
 
 平成16年度定時制通信制高等学校一覧
 
県立烏城高校 086−251−9756
岡山市立岡山後楽館高校 086−226−7100
倉敷市立精思高校 086−422−0387
倉敷市立工業高校 086−422−4100
倉敷市立倉敷翔南高校 086−474−3230
倉敷市立児島第一高校 086−473−4240
倉敷市立児島高校 086−472−5215
倉敷市立玉島高校 086−526−0114
玉野市立玉野備南高校 0863−83−9100
井原市立高校 0866−62−1205
高梁市立松山高校 0866−22−3618
高梁市立宇治高校 0866−29−2004
備前市立片上高校 0869−64−2703
公立真備陵南高校 0866−98−1171
県立岡山操山高校(通) 086−272−2040
岡山理大附属高校(通) 086−256−8562
岡山県美作高校(通) 0868−22−3116